バベルの塔と、その崩壊
元旦礼拝メッセージ        創世記11章1-9

 この新しい年に、野崎キリスト教会が進むべき道を神様に祈り、示して下さる様に断食をしました。
 旧約聖書の創世記を一気に読みました。初心に帰って読みはじめると、読んでいるうちに、11章の「バベルの塔と、その崩壊」を学び、次の12章から、ユダヤ人の先祖、「信仰の父『アブラハム』」の信仰の物語が書かれています。

 アブラハムの信仰のメッセージを4日の「新年礼拝」から語りたいのですが、その為には、ここで書かれている「バベルの塔」を理解する必要があるります。

全地は一つの言葉であった
 「全地は一つの言葉、一つの話し言葉であった」1と書かれています。同じ民族は言葉が通じ合う共同体でなければならないと思います。言葉が混乱しておれば同じ血統であっても、決して同じ民族とは言えません。ですが同じ言葉の民族が統一されると、共同体が強さを見せます。そして科学は進み、石の代わりにレンガを焼き、粘土の代わりに代わりにタールを使った文化の時代。強さが裏目に出て自己顕示欲は偶像としての神になるのです。
 天にまで届く塔を建てようとしました。自分が神になろうと高ぶった天使長ルシファーの様に、天界から追放され、他の天使を引き連れて、サタンは堕落し神の国から追放になった…
 現代の都市文明も神の様になろうと傲慢になり、科学の力、金の力で世界を変えようとします。しかし、「さあ我々は団結して町を作り、天にまで届く塔を作って、名を挙げよう。こうしてやれば何でも出来る。神なんか恐ろしくない」4と語ってバベルの塔を建てました。


言葉が通じない時代に生きている現代人
 現代の都市文明も、科学の力や金の力で世界を変えようとしています。しかし、人間が変わらなくては、世界が素晴らしくなるはずがありません。
 6-7節で、神様は「自分たちが団結すれば、何でも出来ると思っている。そこで、私は罰として彼らの精神生活の元になっている言葉を乱し、お互いに通じないようにしてしまおう」とされました。
 世界の言葉が乱されてきました。神様を信じようとしない人々は、自分ですべてを判断しなければならなくなった時代です。メル友といわれる者どうしが互いに会話している様だが、むしろ心の疎通ができなくなり引き蘢りの人生が増えて来ております。
 素晴らしい家があっても、孤独で脅えながら生きている人々が、家族とも語ることができない状態で、一人ボッチでいるのです。
 「心の病」が都市社会に蔓延するのは当然ですね。

十字架は希望のしるしです。
 イエス様は十字架の上で「すべてが終わった!」と言われました。この意味は「テテレスタイ」(完成した!)という宣言であったのです。罪からの救いと、サタンに縛られている人達の赦しと解放がなされた神様の宣言なのです。
 使徒行伝2:1-12で、ペンテコステ日に聖霊が降臨した時に、相手の国の言葉で話す事ができました。失われた言語が聖霊に満たされた時、神様によって互いに理解できるようにして下さいました。これがペンテコステの祝福です。相手がノン・クリスチャンでも…。今年は相手の目線で、相手の言語で、相手に合わせて対話と交わりが出来る聖霊に満たされたクリスチャンになりたいものです。野崎キリスト教会から聖霊の炎が燃え上がる2015年にできるようにしましょう。
 教会から、クリスチャンの交わりから、家庭に至るまで……


※この説教は、DVDで視聴出来ます。

DVDをご希望の方は、送り先の住所・氏名・電話番号をご記入の上、切手500円分を封筒に入れて下記までお送り下さい。

〒574-0015大東市野崎2-13-9 野崎キリスト教会事務局 宛